それがあればいいやというふうで、そこまで煮詰めようとは思わなかった。そういうこともあんまし好きではなかったようだし」(奥原慎平)
信介はラグビー部の部活と、ボクシングの練習とを両立させてはいたが、重きを置いていたのはボクシングだったから、勢いラグビーの練習を手抜きすることがままある。それが目に余り、キャプテンに気合いを入れられたりもした。
「ボクシングが結構忙しそうだった。値段は変わらないから、時間の許す限り行けるだけジムに行くという感じ。部活の後に行くのはいつものこと。ただ、自分の中で結構コントロールしていて、ラグビーでちょっと手を抜く」(中村亮介)
「練習時間は二、三時間で、ぼくは体力が無かったので相当疲れましたけれど、富久はその後ボクシングジムに行ったりと、バカなことをやっていたらしい。でも、頭のよさもだけど、そういうところはほんとうに尊敬できるやつでした」(牛島正道)