くだらないことをしゃべって。いちばん彼だったと思うのは、いろいろ笑わせてくれること、楽しかったです。替え歌だとかも、歌っていましたよ、具体的にはさすがに憶えてないですけど」(元南白ゆり幼稚園・バディースポーツクラブ同期生    楠大介)

 大抵の種目は人よりできたが、負けると、生来の負けず嫌いに火がつき、必死になってその種目の練習を繰り返した。BSCは先生と生徒、生徒同士とても仲がよかった。そのせいか、信介はよく悪戯を友だちに仕掛けた。逆にとんでもない失敗をやらかして、笑いものにされたこともあった。そんなときは怒ったが、喧嘩にはならない親密さがここには満ちていた。

「走ったり、マット、跳び箱、鉄棒、あと縄跳びとかは、ぼくもできたし、ライバルじゃないけど、いつも競っていました。足も速かったし、マットや跳び箱もできた、あいつは。そういう意味で同じぐらいの力同士で、いい意味でのライバル。ライバルだからといっても、向こうもできるからおれも頑張ろうかみたいなことで。夏になると水泳がある。

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