通学路が一緒だった小川敏寛、中村亮介、境野翔はコピー仲間でもあった。
中村 中一の期末から以降は、ノートというか、授業自体、真面目に受けたことがないって、富久はいってた。おれも似たようなもんなんだけど、高二ぐらいまでは。
境野 授業を真面目に受けだすのは、高三になってからだよ。それまでは期末一週間前ぐらいになると、みんなコピーをとり出して……。
中村 一週間前ぐらいからみんな勉強し出す。
小川 高二のときは、六割、七割ぐらいは授業をまともに受けないで、テスト前だけにコピーとかとって。
境野 試験一週間前から、受験生みたいな。
小川 そんな感じ。あいつのノートは使えるとか、使えないとか。ノートを真面目にとっているやつはちゃんといる。富久はだいたい持ってたんで、頼めば貸してくれる、コピーだけど。それをみんなで交換して。