負けたときも、『やっぱりスパーリングが足りないよ』って。『これからも、めげずに一緒に頑張って行こう』って、励ましてくれた」(岩永大)

「同じジムの友だちがアマチュアの試合に出るとき、その人に付き添って来てくれてたりとかしてましたね。自分の出る試合だけじゃなくて、人の試合とかそういうのにも積極的に一緒について来てくれたりするような、思いやりのある子だった」(福田昇)

「ぼくが相手と向き合って練習するのにあんまり慣れてないときに、『パンチってもらって痛くないの』って聞いたんですよ。そしたら、『試合になったら夢中で痛いとかぜんぜん気になんないよ』とかいって、『それより痛いとかじゃなくて、パンチが効くか効かないかが問題で、痛みなんかぜんぜんないよ』っていって、勇気付けてくれた」(米山)

「信介君はアマチュアで何回か試合を経験してるので、自分が初めて出る前に『どんな感じだったの』って、聞いたんです。自分では結構パンチに自信があるんですけど、グローブが十オンスだからというので、『こういうところで反則がすぐ取られやすい』とか、

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