信介はいわずもがな、である。
「オフェンスとディフェンスとで、いろんなところで問題が出てきて、揉めごとみたいなことが起きたんです、サッカー部で。そのときに試合とか、練習態度とかも含めてですけども、いろいろいい合ったりして。ぼくはディフェンスだから、結構守っていて、頑張ってるのに前にボールが行ったときも、簡単なミスとかで点取れないじゃないかというふうないい分があって、逆にオフェンスからみれば、点を取られすぎだとか、そういうふうな意見がだいぶでました。そんときはチームとしてぜんぜんなってなかった。練習でも、シュート練習とかしても、わざと適当にやるやつもいるんですよ。そういうのを見て、まじめなやつは切れるわけですよ。そしたら、いいじゃないかちょっとぐらい、とかいうやつもいて、それでなんだかんだで揉めたりした」(戸金悠)
「富久はサッカー部でしぼんじゃったようだけど、ぼくもどっちかというとそうです。で、結局いくつかのグループができて、それぞれ仲が良くないもんだから、悪い方へ悪い方へ行ってしまって、悪循環に陥った。全員出席のミーティングというのもありますけど、そこでもグループ色が出る。