こんなやつ実際にいないだろうし、いてもすごい軽蔑するだろうなと思っていた。そうしたら、すげえ身近なやつにいたんで、かなりびっくりしましたけどね。狂気の世界だなと。富久はありとあらゆるラーメン、主要なラーメン屋はほとんど知ってた」（元ラグビー部　風間雄亮）

「ラーメン食いに行きましたね。ラグビー部終わって、『どうする』っていったら、『あ、ラーメン食いに行こう』って。毎日でしたね。あいつのラーメンリストに載ってる店を転々と。学校の近くですねだいたい、恵比寿とか。ラーメンの薀蓄ばっかいってましたよ。この店は何点とか、麺がどうのこうの、スープがどうのこうの、『おれはは醤油しかくわねぇ』とか。そんなことばっかいってましたよ。『ここの塩ラーメンは美味い』とか。ぼくは味噌ラーメンしか食わないもので、そういったら、『味噌は知らねぇ』とかいってました」(石津顕太郎)

「あいつがラーメン屋に行って、美味しかったっていうと、みんなで行った。富久は先遣隊というか。ひとりで並ぶのは嫌だとかいって、みんないた方が、人数がいた方が並ぶのがすぐ終わっていい、と。