高二のときのうちのクラスは結構ダメ人間がそろっていた。授業は出ないは、そろってパチンコとか行ってサボるやつとかがいたんで、彼は高二のクラスは相当居心地がよかったと思います。ラグビー部もそうだったと思います。ラグビー部のおれらの学年のやつらが結構、おれも含めて頭のおかしいやつがいて、おれと風間と奥原ってやつがあいつが入る前からいたラグビー部のメンツなんですが、おれらをTKOとかよんで、『お前らキチガイだ』とかいって、しょっちゅう笑ってた。あいつは『キチガイ』だとか、『おかしい』とか、そういう話をするのが好きだから。おれらもそれをいやがらずに、むしろもっといわれてやるみたいな感じでふざけていた。おれとかぜんぜん勉強とかしてなかったし、あいつも大学行くための勉強とか嫌いな感じだったんで、すごく雰囲気がよかった」
 という。ラグビー部の面々が仲がよかったのは、何の垣根もないストレートな人間関係があったからこそであった。
「ラグビー部は、意外に無茶苦茶なところだったんで、いつも笑ってばっかだった。ネチネチしたところがなかった。あいつは、『ラグビー部はサッカー部のやつらの雰囲気とはぜんぜん

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