父親は結構見にきてるみたいですね、東京都の試合も」(注・二〇〇〇年四月二十九日、横浜市民大会でのこと)
強烈なパンチ力
アマチュアでの成績はそれほどのものではないが、パンチ力が強いので期待はされていた。
「攻撃力はすごくありましたね。今度四回戦でデビューする(注・二〇〇〇年十月十九日、横浜市民文化体育館で「富久信介追悼試合」が開かれた。これについては後述する)やつらより強かったですからね、当時は。それから一年近く経ってますけど、それなりにみんな伸びてきて、今度プロでデビューしたり、もうプロで勝ってる人間もいます。ですから、今度四回戦で試合をやるのは富久とほとんど同じレベルですね。実際は、富久は出られないけど、富久がやっていると思って見ていいわけです。富久に打たれて、顔が腫れて、ずっと冷やしてたという子もいます。そういうことでは新人王ぐらいにはなれる素質はあった。攻撃力はほんと強いものがあった」(大橋秀行)
大橋のみならず攻撃力、パンチの強さは、ジムの誰もが認めていた。