自宅で視力回復のためのトレーニングをずっと続けている。高二のときは、右〇・六、左〇・七だった。
　涙ぐましいまでのボクシングへの傾倒と、努力だった。

授業を抜け出してロードワーク

試合が近くなると、トレーニングと減量のために授業を抜け出して、ロードワークに精を出すような光景がしばしば学校でも目撃されている。
「高二のときに試合が近いか何かで、まだ暑いときだったんですけど長袖のジャージを上下着て、そいで授業中か何かだったと思うんですけど、そんときにロードワークしてたみたいで、学校の周りの道を走っているのにすれ違ったりして、『頑張れよ』みたいな感じで声かけたりしました」（川岸亮造）

「とにかく減量中は『辛い辛い、何か食いてえ』っていって。やせ細って、げっそりして、目が据わってくるわ、変わってくるのはわかりました」(中村亮介)

「ぼくが学校の中歩いていると、外から走って学校に戻ってくる富久さんに出会って、授業中だか、自習の時間だかよくわからないですけど、『先輩、何で走ってんですか』っていったら、