優れた運動能力
よくしゃべる、ひょうきんな信介は、身体は大きいほうだったが、飛びぬけてというほどではなかった。だが、このころから優れた運動能力を見せ始めている。
「運動的なことにはずいぶん秀でていました。年に一回、生活発表会というのがあるんですが、鼓笛と五分ぐらい音楽に合わせて身体を動かす表現とをやるわけです。信介君は、セーラー服を着て踊ったんですが、そのとき五、六人の中で動きがいちばん光ってたんで、真中に来るように選んだのを憶えています。目立つし、背も割と高かったし、動きも機敏でしたからね。そういう面ではすごく頼りになる子でしたね。『ポパイザセーラーマン』をちょっとカッコよく踊って。物覚えがいいから、動きもすぐ覚えて」(吉村万紀子)
幼稚園の体操クラブ、バディースポーツクラブ(BSC)でもその能力を遺憾なく発揮している。このクラブは「子供達にいろいろな運動を経験し、習得していく中から調和のとれたからだ作りを目標とし、友達と協力し合い、自分に与えられた役割・ルールをしっかり守れる元気な子供達の育成を願って」(『BSCスポーツ手帳』より)毎週一回、